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スペンサージャケットの興味深い起源

はじめまして、新人の大河です。

昨年の4月から修行しています。

 

今回の話はスペンサージャケットです。スペンサージャケットは本来、6釦3つ掛け式の尾のない燕尾服型のジャケットまたはコートを指します。このオリジナルのスペンサージャケットは1790年に見られるようになり19世紀では男女の区別なく上流社会で流行し、1850年代に廃れたことが伝わっています。

 

ところで、このスペンサージャケットの起源には2つの興味深い説があることをご存知でしょうか?

どちらの説も18世紀末の貴族、ジョージ・ジョン・スペンサーの失態から生じたものである。

 

一つはスペンサー卿が狩場で焚火を囲んでいた際に、着ていた狐狩り用の燕尾服の尾っぽを綺麗に焼いてしまい、それがたちまち社交界に伝わり流行の最先端を切るものになってしまったという説。

 

もう一つは同じくスペンサー卿が騎馬で遠乗りに出かけた際に、何かのはずみで突然馬から振り落とされ、その拍子に乗馬服の尾っぽと袖が引きちぎれてしまった。

この一件がたちまち仲間の紳士たちに知れ渡り、一世の流行にまでなってしまったという説。

 

つまり「焚火説」と「落馬説」があり、いずれも1789年頃の出来事だったとされています。どちらも滑稽な説ですが皆さんはどちらの説を信じますでしょうか?

 

 


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